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防衛専門商社「山田洋行」の元専務(69)からゴルフ接待を受けていた防衛省の守屋武昌・前事務次官(63)と妻が、ゴルフバッグに偽名のネームプレートをつけていたことが分かった。同行した元専務が、予約や受付時に偽名を使っていたことは判明していたが、夫妻自らが身分を偽っていた実態が明らかになったのは初めて。元専務とのゴルフが自衛隊員倫理規程に反するなど、不適切だったとの認識があったことを裏付ける事実で、29日の証人喚問でも焦点の一つとなりそうだ。
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関係者によると、偽名を考案したのは元専務。前次官については、母親の旧姓に名前(武昌=たけまさ)の当て字を組み合わせ「佐浦丈政」とした。妻は旧姓に「性格が明るい」(山田洋行関係者)という特徴から連想した「明子」を続け「松本明子」とした。 元専務は夫妻に対し、あらかじめ「こういう偽名にしますよ」と断り、承諾を得てからネームプレートを作った。出来上がってから「これに替えましょう」と言うと、夫妻は受領し、本名だったプレートを偽名に付け替えたという。 ゴルフは主に山田洋行のグループ会社が経営する「平成倶楽部」(埼玉県寄居町)と「山田ゴルフ倶楽部」(千葉県山武市)で行われた。元専務らは両ゴルフ場に予約を入れる際や、プレー開始前にカウンターで名前を記入する時にこれらの偽名を使った。一連の工作は倫理規程が施行された00年以降に行われ、元専務は周辺に「倫理規程のことが頭にあったため」と説明しているという。 PR
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