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秋田県大館市の食肉加工会社「比内鶏」が、地元特産の「比内地鶏」と偽って別の鶏肉や卵の薫製を出荷していた問題で、同社は22日、薫製の2商品で賞味期限の改ざんも行っていたことを明らかにした。お盆や年末の繁忙期に、あらかじめ作り置いた商品を、出荷日に製造したとして賞味期限を改ざん。20年以上前から行われており、1週間程度遅くしていたという。
ここは押すな
また、「比内地鶏」と偽っていた商品は、全23商品のうち半数を超える12商品だったことが判明。薫製のほかにも鶏だんごや生卵、煮卵などが含まれており、赤字を減らすために約5年前から偽装した商品を徐々に増やした。偽装した商品に使われた「廃鶏」と呼ばれる、卵を生まなくなった雌鳥の3分の1は無料で、残りは1羽20~30円程度で仕入れていたという
≪常設は国内1カ所に≫
ここは押すな
駐車場に止めたマイカーに座ったまま、巨大スクリーンを見ながら気軽に映画を楽しめる「ドライブインシアター」(DT)が、姿を消しつつある。全盛期の90年代初頭は全国20カ所以上にあったが、千葉県野田市のDTが8月末で幕を閉じ、同県船橋市に国内で初めて81年に設置されたDTも10月末での閉館が決定。国内に残る常設のDTは神奈川県大磯町の1カ所だけになった。デートスポットなどとして人気を集めたDTが、なぜ下火になったのか。背景を探った。(西岡瑞穂) 「閉館の一番の理由は、競合するシネコン(シネマコンプレックス=複合映画館)が近隣に増えたからです」 野田市の「ジャスコドライブインシアター野田」をはじめ、関係者が口をそろえるのは90年代に入って各地で増え始めたシネコンの影響だ。 シネコンは、上映数が多い所で20本近い中から見たい映画を選べるのが特徴。スクリーンは、多くても2面というDTに比べれば圧倒的に多い。 国内初のDT「ドライブインシアター・プラウド」(船橋市)の坂井英俊支配人も「以前は見る作品を決めて来る人が多かったのに、お客さんのスタイルは『映画館に行ってから見る映画を決める』といった感じに変わった」と分析し、「郊外にもシネコンが増えたことで、『車で行ける映画館』というDT本来のメリットがなくなった」と指摘する。 料金も夜間帯の上映で大幅な割引を設定しているシネコンに比べ、相対的に割高。ジャスコDT野田の関係者も「客は安い方に流れ、入場者数の落ち込みを止められなかった」と残念がる。 「書き入れ時の夏も日没後の2回程度しか上映できない」「駐車場となる広い土地が必要」「雨天だとスクリーンが見えにくくなり、客足に響く」-なども衰退の原因とされている。 DTは当初、日本でも「車社会の新しいレジャー」としてもてはやされ、カップルを中心にブームを巻き起こした。 ◇ 発祥の地・米国で誕生したのは、1933年と歴史は古い。しかし、80年に全米で3500あったスクリーンが現在は650。本家も岐路に立たされている。 |
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